ママの最初の試練「つわり」。そのなかでもよく耳にするのが「吐きつわり」です。何を食べてもダメ、何を飲んでもダメ。でも、それで赤ちゃんは育ってくれるの?と心配になりませんか?また、吐きつわりが原因で体重が減ったり栄養が偏っても平気なの?と気になりませんか。
ここでは、吐きつわりで何も食べられず、自分&赤ちゃんのからだが不安な人へ、妊娠初期の胎児が育つ仕組みやオススメの食べもの・飲みものをご紹介していきます。
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目次
つらいですよね。吐きつわりの症状
吐きつわりが始まって、とてもつらい!何も食べられない!と感じているあなた。ほかの妊婦さんとの吐きつわりとは違った感じ方をしているかもしれません。吐きつわりっていろいろな症状があるんです。
つわりには個人差がある
朝起きたときだけ胃がムカムカする。夕方になると気持ち悪くなってくる。四六時中気持ち悪い。つわりを感じる時間は人それぞれ違っていて、症状の程度や吐く回数などもさまざま。おさまったかも!と喜んでいると、次の日にはまたつらいつわりが逆戻りなんてこともあります。
何も食べられない・飲めないって?
個人差のある吐きつわりのなかで、もっともつらいのが「何でも吐いてしまうこと」。じゃあ何も食べなければいいじゃんと思うかもしれませんが、そのときも黄色くて苦い胃液が出てきてしまいます。
何も食べられない・飲めないとは、何かを口にしても気持ち悪くて吐き気がすること。また、それを我慢できずに嘔吐してしまうことです。自然に「うっ」とくることもあれば、吐き気がひどくて、トイレで頑張って吐くということもあります。
吐いた後は脱力感でいっぱい。鼻水をかんだり口元を拭いたりして肌荒れがひどくなります。私も、妊娠してすぐにやってきた「吐きつわり」。気持ちが悪くなるきっかけは、生活のいろいろな場面で遭遇します。
- 何かのニオイ(生ゴミ、トイレ、体臭、シャンプー、洗剤、調理臭、車やスーパーのニオイ)
- 車や電車の乗り物酔い
- 入浴中の血流の変化
実際、上記のようなこときっかけが原因で妊娠に気がついた人もいるとか。つわりはほかにもいろいろな種類がありますが、自分は吐きつわりなんだなと自覚する人もいます。
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食べられずに自分の体重が減っても大丈夫なの?
つわりが始まってから吐いてばかりいて、何も消化できていない!という状態が続くと、体重が減ってしまうかもしれませんね。「ダイエットする良い機会」なんて喜べるのは妊娠前の話。今は、お腹の赤ちゃんのために少しでも栄養を摂らないと!と焦ってしまうのではないでしょうか。
【妊娠初期】赤ちゃんに影響はないの?
実は、妊娠初期の胎児は、ママがつわりで栄養を摂れなかったとしても大丈夫。この頃の胎児は、ママのからだに元々蓄えられていた栄養を受け取ってすくすくと育っていきます。
流産や早産、赤ちゃんの発育速度など、不安なことがどんどん思い浮かぶかもしれませんが、あまり心配せずに。それよりも、心配のしすぎで過度なストレスがかるほうがからだに悪影響です。
つわりは、ストレスが原因で悪化することもあるのだとか。何かしら口にして栄養を摂ることを心がけるのは大切ですが、赤ちゃんが育たない!ちゃんと食べないと!と、強いプレッシャーを感じる必要はありません。
水も飲めない!「妊娠悪阻」に注意
無理して栄養を摂らなくても赤ちゃんはきちんと育っていく。確かにそうなのですが、「妊娠悪阻」の場合は少し注意が必要です。妊娠悪阻とは、つわりが重症化して病的な状態になってしまうこと。つわりを理由に何も口にしないでいると、脱水症状を起こすことがあります。
例えば、以下のような項目に当てはまった人は要注意。できるだけ早めに病院へ行くことをオススメします。
- 常に吐き気がして、食べもの・飲みものが口にできない
- 起きているとフラフラ・めまい・頭痛がする
- 最近、体重が減った(5%以上)*50kgの場合/2.5kg以上
- 胆汁・血液を吐く
- 尿がまったく出ない、出ても少ない
- 日常生活が送れない
病院で妊娠悪阻と診断された場合は、水分・栄養補給のために点滴が必要。また、改善しない場合は入院になります。
それでも、ママの栄養は赤ちゃんに優先的に送られるので、かならず赤ちゃんが育たないという心配ないとか。ただ、かなりの重症だと低体重の赤ちゃんになってしまうおそれがあります。
参照元:株式会社ベネッセコーポレーション(2017年7月時点)
http://tamahiyo.jp/ninshinshoki/basic_column/7week/t_kihon03_detail.html
吐きつわりの人に試してみてほしい!
何も食べられないからといって、何も口にしないというのは別の話。もし、吐き気がおさまらなかったとしても、空腹のままだと胃液を吐くばかりでつらいですし、妊娠悪阻で入院してしまう心配もあります。自分が受け付けられるものを何かしら探して食べるようにしましょう。では、試してみてほしい食べもの・飲みものをご紹介していきますね!
~食べもの編~
- 主食系:冷たい白米・そうめん・玄米
- おかず系:トマト・豚肉・豆腐・生姜・梅干し
- デザート系:バナナ・リンゴ・レモン・みかん・いちご・スイカ・梨・アイスクリーム・かき氷
冷たいものはサッパリして飲み込みやすいです。フルーツ系も良いですね。つわりを軽減させてくれる栄養素は「ビタミンB6」だとか。特にバナナにはビタミンB6が豊富に含まれているのでオススメです。もし、吐きたくなってもバナナはスルッと出てくれるので吐きやすいですよ。
~飲みもの編~
- 炭酸飲料
- 水
- 味噌汁
- 紅茶
- 緑茶
- 牛乳
試してみて欲しい飲みものは上記のとおり。口のなかがサッパリしたり、すーっと喉の奥に入っていってくれるものがオススメです。ちなみに、私は水と氷の入ったコップを常にそばに置いておきました。嘔吐後も水を飲むと口のなかがサッパリしますよ。
ただ、飲みもので気を付けたいのは「カフェイン」。最近、カフェインレスのコーヒーやジュースをよく見かけるようになりましたね。カフェインは、大量に摂取することで赤ちゃんを流産・早産・低出生体重児・発達障害にしてしまうとか。
妊娠中の摂取目安は1日100mgまでだといわれています。カフェイン入りの飲みもの(コーヒー・コーラ・ココア・ウーロン茶など)を吐きつわり時の水分補給として利用するのは、大量摂取につながるので、あまり良くないかもしれませんね。
無理せず口にできるものを
以上、吐きつわりがつらい人へオススメの食べもの・飲みものをご紹介してきました。全体的に見ると、冷たいものや口のなかがサッパリとするものが多いように思えます。妊娠を機に味の好みが変わった人もいるとか。好きなものに限らず、いろいろなものを試してみてくださいね。
ただ、ストレスはつわりの悪化原因。無理に食べるのではなく、たまには食事を忘れて思いっきり寝たり家族とたくさん話をしたりと、あなたが好きなことをすると良いでしょう。
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