9月に入り、早朝・夜と肌寒くなってきましたね。街頭に群がっている虫も少なくなってきました。雨が降ったりして天気が悪いと、寒くて長袖・パーカーなどを羽織りたくなる時期ですね。
先日、保育園から服装についてのお便りが届きました。秋は薄着に慣れさせる絶好のチャンスなんだとか。でも、どんな風に薄着をさせたら良いのか?と気になるパパ・ママへ。子供の薄着について、メリットや詳しい着せ方などをご紹介しています。
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目次
子供は薄着が良いワケ
私が小さい頃は「子供はカゼの子」とよく言われました。大人よりも体温が高いので、その当時は確かに、スカートをはいて足を出していても活発に動けていたような気がします。子供にとって薄着は、健康面でいろいろな効果が期待できるものなのです。
薄着のメリット
そんなに着なくて大丈夫?と心配になりがちですが、薄着には良い点がたくさんあります。
体温調節をする力がつく
薄着になると気温の変化が直接肌に届きやすくなります。人は、寒さ・暑さを感じると自分の体温を調節するはたらきがあるので、厚着のせいで気温の変化が感じとりにくいと体温調節のはたらきも鈍くなってしまいます。
免疫力が鍛えられる

OpenClipart-Vectors / Pixabay
気温の変化を自然に感じられるのは薄着のとき。寒さ・暑さを交互に感じると、血管が収縮をくりかえして自律神経が鍛えられます。
自律神経のうち、交感神経はスポーツや勉強など身体を活発に活動させるときにはたらく神経。副交感神経は入浴や就寝中などリラックスしているときにはたらく神経。この2つのバランスが鍛えられて正常に整うと、免疫力がアップします。
子供は、話したり遊んだりするときの距離が近いので、保育園・幼稚園ではインフルエンザウイルスなどが移りやすいことをご存じでしょうか。免疫力が高まれば、からだに入ったウイルスに打ち勝って、風邪や病気にかかりにくくなります。
動きやすい・遊びやすい
何枚も服を重ね着していたり厚手の洋服を着ていたりすると、どうしてもからだが動きにくくなってしまいます。これは大人でも同じこと。セーターにコートを羽織ると重たくて、着ているだけで肩がこりそうですよね。
子供は、大人よりもよく動きます。家のなかでも元気にダーッと走っていますよね。厚着をすると、動きが制限されて体温が下がり気味になってしまいます。すると、寒さに弱いからだに。
子供は新陳代謝が良く少し動くだけでも体温が高くなるので、寒さに強くなるためにも動きやすくて遊びやすい薄着のほうが良いのです。
厚着のデメリット
薄着のメリットをご紹介してきましたが、ここで、厚着のデメリットについてまとめてみましょう。
- 風邪をひきやすい
- 皮膚の感覚が鈍くなり、免疫力が強くならない
- 動きづらくて動かない
- 寒がりになる
秋・冬は、寒さ対策のために夏と比べて厚着が必要。確かに、暖かくて外遊びには向いていますが、子供の健康や成長にとってデメリットがあります。なるべく薄着を心がけて、からだを鍛えてあげましょう。
薄着の習慣は秋から!
薄着をはじめるのは「秋」。冬~春にかけて少しずつ服を減らしていく(暑さに慣れる)より、少しずつ寒さに慣れるほうがからだへの負担が少なくなります。
秋はからだを動かすイベントがいっぱい
秋といえば?食欲の秋・読書の秋・スポーツの秋。そのうち、子供の秋のイベントとして、運動会・マラソン大会・遠足などがありますよね。夏と比べると快適に遊べる気候になってきますが、からだを動かせば夏の薄着のままでも十分な日が多い季節です。
朝・夜は肌寒く感じますが、日中の運動で汗だくになります。長袖・長ズボン・タイツなどはまだ早いので注意。動きやすい・遊びやすいようにするためにも、まだ薄着が必要です。
いきなり薄着はNG!
雪が降りとても寒い冬。厚着に慣れている子に、はじめて薄着をさせるのはよくありません。長袖のシャツ・長袖の洋服に長ズボン・厚めのコート。翌日いきなりこれらを着なくなり、薄手の洋服だけになれば、風邪をひく可能性が高くなりますよね。
せっかくの薄着も、体調を崩すのでは意味がありません。年中をとおして薄着でいられるように、少しずつ慣れさせていくことが重要。その結果、一番実践しやすいのが秋なのです。
子供の「寒い」を見つけるコツ
今日から薄着!でも、寒いのを我慢して風邪をひかないかなんだか心配・・・。自分のことじゃないので分かりづらいですし、まだ話ができない赤ちゃんは「寒い」が伝えられません。そもそも、寒さに鈍いのが子供。そんなとき、パパ・ママがしっかり子供を見てあげれば薄着をさせても安心です。
様子を観察
寒いときの子供の様子は、以下のとおり。
- 唇が青白い
- 手・足の血色が悪い
- 背中・首が冷たい
- からだを縮めて泣く
大人でも、寒いときは唇が青白くなったり手・足の血色が悪くなったりしますよね。それは子供も同じこと。寒さを感じているので、暖かくなるような対策をとりましょう。
子供は、体温が高いので手足も暖かいと思いますよね。反対に、手足が冷たいのは寒いと感じているから?と心配になるかもしれません。でも、子供の手足の冷たさは、体温調節をしているのが主な理由。案外、普通のことなのです。
もしかして風邪かも?
風邪をひいて高熱が出てしまったときも、子供は「寒い」と感じている可能性が高いです。大人も同じですよね。そんなときは、以下のような様子が見られます。
- いつもより元気がない
- 鼻水・咳が出ている
- ワキ・股関節・おでこ・頭・首・お腹・背中が熱い
- 手足が異常に冷たい
いつもとなんか様子が違うなーと感じたら、まずは検温。37.5℃以上で上記のような様子が表れていれば薄着どころじゃありません。特に、手足が冷たいときは今から熱が上がっていく証拠。厚着をさせるだけでなく、部屋の温度を暖かくしてあげましょう。
熱のいきおいがおさまってきて手足も熱くなってきたら、反対に部屋の温度を下げ少しだけ薄着に。冷えピタや氷枕などで冷やしてあげましょう。体調を崩したときは、「薄着」のことを忘れて治すことを優先することが重要です。
どんな服を着せたらいい?
ではさいごに、具体的な薄着の方法をご紹介していきますね!
枚数・素材
服の枚数は大人より1枚少なくとよくいわれますが、寒がりなママが基準だとその分子供も厚着になりがちです。保育園・幼稚園には、半袖のシャツ(肌着)と薄手の長袖で行けばOK。真冬でとても寒いときは、半袖のシャツとトレーナーで問題ありません。
肌着は、屋外・屋内で遊んで汗をかいたときのためにかならず着せておくようにしましょう。吸水性・速乾性のある素材が良いですね。
体温調節で重要な部位は「首」「手首」「足首」の3つ。皮膚が薄く血管に与える熱の影響が大きいところです。今日は寒いから薄着でも風邪をひかないかな~と心配なときは、この3つを重点的に暖めるようにしましょう。マフラー・ネックウォーマー・手袋・長めの靴下・レッグウォーマーなどがありますね。
着せ方のコツ
寒いときに薄手の服を着せるのにも、コツがあります。
- 首・手首・足首・背中・お腹が出ないように
- 薄手の服を重ね着する
- 羽織りをじょうずに利用する
首などの皮膚が薄く寒さに弱い部分は、露出して冷えないようにするのがポイント。厚着のもの1枚のみではなく、重ね着が良いです。暑かったら1枚脱げばちょうど良くなりそうですね。
自分で脱ぎ着しやすい服にすれば、子供自身の判断で寒さの調節ができるようになります。寒くないように・暑くないように「服を着る」という意味も覚えられて成長にもつながります。
保育園・幼稚園の送迎時に寒いと感じたら、半袖の上に薄手のものを羽織っていきましょう。季節の変わり目、薄着のタイミングに自信がないパパ・ママは、保育園・幼稚園でほかの子供が何を着ているかをチェック。どんなものを着てくればいいか、先生に聞くのもアリです。
敏感肌・乾燥肌の子の場合、冬の乾燥した冷たい風が肌に触れると刺激されて肌荒れを引き起こしてしまいます。半袖ではなく、肌の露出をしていない服を意識して着せるようにしましょう。
まとめ
「薄着」とは。寒さに強い子供に成長させてあげる1つの教育ともいえますね。子供のころから寒さに慣れていれば、新陳代謝がよく寒さに強い大人へと成長してくれるでしょう。寒いと、コタツに入ってくつろぎたくなります。冬でも薄着を意識して、活発に運動し風邪や季節性のウイルスに打ち勝つからだに育ててあげましょう!
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