いよいよミルク作りが始まりましたね。離乳食がはじまるまで・しっかりとご飯で栄養が摂れるようになるまで、ミルクは赤ちゃんの大切な栄養源。からだにいちばん良いミルクを!と思うのがオヤゴコロです。
粉ミルクに必須なのが「水」。ただ、その水のせいで下痢をしたり病気になったりしたらかわいそうですよね。ここでは、先輩ママたちがどんな水を使っているのかをご紹介。また、低コストな水道水を使いたい人へ、私が実践していたミルクの作り方をお伝えしていきます!
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目次
粉ミルクは水道水に合わせて作られている
「水」の種類っていろいろありますよね。母乳にどんどん近づいている粉ミルクの成分。実は「沸騰させた水道水」で作ることを前提に作られていることが多いのです。
赤ちゃんに必要な栄養について
粉ミルクは缶タイプ・スティックタイプ・固形タイプなど、いろいろなメーカーが販売しています。価格・溶け具合・風味などが違いますが、どの商品も「母乳」の成分に合わせて作られているもの。赤ちゃんに最適と考えられるものが配合されています。
粉ミルクには、たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン類などに加えて、ナイアシン・カリウム・カルシウム・鉄など豊富な栄養素が含まれています。
ミルクを作るとき、注意すべきなのが調乳に使う「水」との兼ね合い。粉ミルクで十分に補えている成分が水にも多く含まれていると、過剰摂取により赤ちゃんの未発達な内臓に負担をかけて下痢などを引き起こしてしまいます。
日本の水道水は安全度が高い!
日本の水道水は、厚生労働省の「水道法」によって水質基準が定められています。さらに、WHO(世界保健機関)が定めた飲料水水質ガイドラインの基準に準じていて、高い安全性を保っています。水質基準は、今でも研究され続けているので適宜改正。数十年前よりも、チェック項目が増えてより厳しくなっています。
ただ、それでも注意すべきなのが「給水管」「トリハロメタン」に関する問題。
浄水場での水質は基準値をクリアしているものの、蛇口に出ててくるまでに通ってくる「給水管」が汚いと水も汚れてしまいます。ある地域では、長期旅行から帰ったあとバケツ1杯分の水を流してから飲み水として使用してくださいといわれているとか。汚れやさびがひどくなると、透明ではなくにごった茶色の水が出てきます。
浄水場で水を消毒したときに発生するのが、発がん性の疑いがある「トリハロメタン」。基準値はもうけられていますが、どうしても水道水の中に微量に含まれてしまう物質です。カルキ(塩素)抜きをするために行う「煮沸」は、トリハロメタンを除去する役割も果たしていますが、実はその時間がポイント。
水道水は、10分以上沸騰させればトリハロメタンがほとんどなくなるとか。ボコボコ沸騰したからといってすぐに火を止めるのではなく、10分以上はそのままにしておくほうが、より安心の水が出来上がるということですね。
水道水は軟水
水には「軟水」「硬水」の2種類があって、赤ちゃんに安心なのは「軟水」です。軟水とは、飲みごこちが軽くてスーっと飲み込めるような水。硬水と比べてミネラル分(カルシウム・マグネシウムなど)が少ないため、お茶・コーヒー・繊細な日本料理に最適。また、肌にやさしく胃腸への負担も少ないので、赤ちゃんの肌・からだにも適しています。
日本の水道水は「軟水」。粉ミルクには、ミネラル分の少ない軟水や不純物を取り除いた純水が適していることから、水道水は、十分に沸騰させて使用すれば安心だといえます。
先輩ママたちが使っている「水」
粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かすのが基本。ただ、そのままだと赤ちゃんはヤケドしてしまうので、調乳用に「常温水」「冷水」を使う人が多いんです。
元気な赤ちゃんを育てているママたちは、いろいろな水を使ってミルクを作っています。では、その種類について詳しく見ていきましょう。
赤ちゃん用のもので安心「純水」
純水とは、水に含まれる成分がほとんどない水のこと。有害物質はもちろん、ミネラル分も含まれていません。つまり、粉ミルクの成分だけが赤ちゃんのからだに行き届くということ。スーパーなどで売られているミネラルウォーターと比べて過剰摂取が防げるので、安心だといえるのではないでしょうか。
純水には、「赤ちゃん用」のものがあります。アカチャンホンポ・ピジョン・和光堂などが販売している、飲料用・調乳用が前提の商品。離乳食作りにも役立ちます。
ただ、定期的に購入する必要があるので水道水よりもお金がかかります。無くならないように在庫管理も必要。大きな2Lのペットボトルを何本か買っておくとしばらく助かりますが、とても重たいですよね。お店へ買いに行くなら、小さな赤ちゃんを連れて2人で行くのは大変です。
市販の「ミネラルウォーター」
スーパー・ドラッグストア・コンビニ・自動販売機など、ミネラルウォーターは身近なところですぐに手に入れられます。常温保存OKですし、何かと便利。外出先でミルクを作るとき、ペットボトルの水を利用するママが多いようです。
ミネラルウォーターは、その名のとおり「ミネラル」が含まれている水。粉ミルクの成分に加えて、そのミネラル分も赤ちゃんへ行き届きます。摂りすぎを防ぐためにも、ミネラル量には注意。120mg/l以下の軟水を使うことがWHOの飲料水水質ガイドラインにて推奨されています。
国内・海外のミネラルウォーターがあるなかで、赤ちゃんにも安心な軟水は以下の商品です。「コントレックス」「エビアン」などはNG。やむを得ず使う場合やミネラルウォーターを常備していてそれを使いたい場合は、注意して見てみてくださいね。
- いろはす/日本コカ・コーラ
- アルカリイオン水/キリン
- 南アルプスの天然水/サントリー
- 六甲のおいしい水/アサヒ飲料
お湯も水もすぐ準備「ウォーターサーバー」
ウォーターサーバーが1台家にあると、おいしい水がいつでも飲めます。いろいろな種類がありますが、特に便利なのは水・お湯がどちらも出てくるもの。ミルクを溶かすのに必要なお湯と、冷ますための水がすぐに準備できます。
水の種類も、ほとんどのウォーターサーバーが軟水なので安心。スーっとのどに流れていく飲みやすさを重視していて、お茶を入れたり和食を食べたりする日本人に合わせています。
また、ウォーターサーバーはサーバーのレンタルと水の定期的な宅配が基本。お金はかかりますが、レンタル料・宅配料が無料だったり3歳未満の子どもがいる家庭は料金が安くなったりとサービスが豊富です。水の種類も選べますし、サーバー自体は自力で清掃する機能付き。ウォーターサーバーは、ミルクが完成するまでの「時間」が一気に短縮できて、清潔・安心なスグレモノです。
蛇口からそのまま「水道水」
水道水の安全性はご紹介したとおり。きちんと沸騰させて殺菌をすれば、内蔵の未発達な赤ちゃんにも安心して飲ませることが可能です。ただ、沸騰するまでに時間がかかることや、完全に殺菌するまでに煮沸が10分以上必要なのが難点。より安全な水をということから、浄水器を利用しているママもいるようです。
水道水は普段の水道代しかかかりませんし、在庫管理をしたり重たいペットボトルを運ぶ必要がないので便利。鍋などで毎回沸騰させるのは時間がかかるので、それを避けるために「電気ポット」を使うと便利ですよ。
水道水を使ったミルクの作り方
実際に、私が行っていたミルク作りの方法をご紹介していきましょう!現在4歳の息子は元気モリモリ。母乳とミルクの混合授乳でしたが、アレルギーもなく毎日楽しそうに保育園へ通っています。
作り方【1~6】
- 哺乳びんに作りたい量の半分の熱湯を入れる
- 作りたい量の粉ミルクを入れる
- 回転させるように振り、粉ミルクを完全に溶かす*作りたい量の半分くらいが完成
- 湯冷ましを入れて量を調整
- 哺乳びんを触って、人肌かどうかをチェックする
- 乳首でフタをする
上手な作り方について
適温が分からないときは、乳首をつけたあとに哺乳びんを逆さまにしてみましょう。熱いと自然に「ぴゅー」っと出てきます。また、熱くなってしまったときは、フタをしたあとに流水をあてて冷却。反対に、ぬるすぎたときは少しだけ熱湯を加えましょう。
私が調乳水として使っていたのは「水道水」です。常に電気ポットのスイッチをONにしておいて、すぐに熱湯が出るようにしていました。また、ミルクを冷ますための「湯冷まし」も一緒に準備。哺乳びんに粉ミルク・熱湯を入れたタイミングで、別容器に熱湯を入れておけば、次回の調乳時に湯冷ましとして使えます。
まとめ
一言で「水」といってもいろいろなものがあることが分かりましたね。水道水は、ミネラルウォーターやウォーターサーバーと比べて、お金がかからず在庫管理も必要なし。また、軟水なので粉ミルクにも安心して使えます。ただ、より安全なものにするために給水管の管理や殺菌のための十分な沸騰が重要。
育児に慣れず、授乳のタイミングがなかなかつかめないママ。急にミルクを欲しがることも多く焦りますよね。そんなとき、サッとミルクが作れて赤ちゃんを満足させられるのは、電気ポット・ウォーターサーバーでお湯がすぐに出せる環境。水道水を使いたいなら、今回ご紹介したミルクの作り方をぜひ参考にして電気ポットや湯冷ましを上手に利用してみてくださいね。
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